【農家インタビュー】金沢の砂丘地で育つ「金沢スイカ」伝統を受け継ぎ、未来へつなぐ想い

【農家インタビュー】金沢の砂丘地で育つ「金沢スイカ」伝統を受け継ぎ、未来へつなぐ想い

夏の風物詩といえば「スイカ」。北陸・石川県金沢市の砂丘地では、代々受け継がれてきた栽培方法によって「金沢スイカ」が育てられています。今回は、源助だいこんや打木赤皮甘栗かぼちゃを生み出した故・松本佐一郎氏の孫にあたる松本充明さんにお話を伺いました。


農業を始めたきっかけと想い

-スイカ栽培を始められた背景を教えてください。
「祖父の代から農家でして、生まれた時から生活の一部に農業がありました。スイカ作りは私にとって特別なものではなく“日常”でしたね。」

-やりがいを感じる瞬間はいつですか?
 「やっぱり収穫です。台風や天候不順など大変なことも多いですが、それを乗り越えて実ったスイカを収穫するときが一番の醍醐味。さらに消費者の方から『甘くて美味しかった!』と声をいただけると、『作って良かったな』と心から思えます。」


金沢スイカの特徴とこだわり

-金沢スイカの特徴はどんなところにありますか?
「金沢スイカは“球数制限”という方法で育てます。多ヅルにたくさん実をつけると味がばらつくので、1株ごとに適正な数を厳格に管理するんです。例えばハウス栽培なら1本に1玉、露地栽培なら1本につき3〜4玉。だから糖度や食味が安定します。」

-土地や気候はどのように影響していますか?
「金沢の砂丘地は水はけが良すぎて、本来は作物が育ちにくい土地なんです。でも昭和30年代に先人たちが地下100mから水をくみ上げるパイプラインを整備してくれました。そのおかげで白山の伏流水を利用し、水分と甘みをコントロールできる環境が整いました。これはまさに“先祖のたまもの”ですね。」

-収穫や品質管理についても特徴があるそうですね。
 「収穫したスイカは一玉ずつ糖度をチェックし、農協や生産者団体による見回りで厳格に検査されます。糖度も11.5度以上の基準があります。中が空洞化していないかは、専用の機械と“手で叩いた音”で判断します。スイカは“音がすべて”なんです。低く響く音のものが美味しい証拠ですよ。」


地域とのつながり、未来への想い

-金沢の自然や地域の魅力は?
「この砂丘地は本当に特別です。ほとんど90%が砂地という土地は全国的にも珍しい。苦労も多いけど、その環境を逆手に取って工夫してきたのが“金沢スイカ”の歴史です。」

-今後、目指す農業の姿は?
「今の食生活は大玉スイカが一度に食べきれないご家庭も多い。でもカットすれば新しい価値になるし、小玉スイカの栽培にも力を入れています。伝統を守りつつ、時代に合わせた形でスイカ作りを続けていきたいですね。」

-これから農業を始める若い世代へメッセージをお願いします。
 「農業は大変です。でも“好き”で続けていれば必ずやりがいを感じられます。自然や地域に支えられながら作物を育てることは、他には代えられない喜びですよ。」


ドライフルーツへの期待

-スイカをドライフルーツにするアイデアについてどう思いますか?
 「正直、驚きました。でも原材料に目を向けてもらえるのはとても嬉しいです。金沢スイカは生食が中心で物量が限られますが、ドライフルーツとして新しい価値を発信していただけるのはありがたいですね。」

 


農家の取材を経て

金沢の砂丘地で育つ「金沢スイカ」は、先人の努力と農家のたゆまぬ工夫によって今も受け継がれています。

 「音で味を見極める」「球数制限による栽培」など、伝統と技術が詰まった一玉は、まさに“北陸の夏の宝物”。

JA金沢市砂丘地集出荷場南部地区では最盛期は1日で2万5000個の金沢すいかが出荷されるそうです。

Kaju Re: では、そんな金沢スイカをドライフルーツとしてお届けしていきます。農家さんの想いが込められた果実を、ぜひ味わってみてください。

早朝にもかかわらず快く取材をお引き受けいただき、ありがとうございました!

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